高知県立 牧野植物園 に行ってきました
高知県立牧野植物園さんに行ってきました。ご存じの方も多いと思いますが、高知県出身の植物分類学者「牧野富太郎博士」の業績を顕彰するため、博士逝去の翌年、1958年(昭和33年)4月に高知市の五台山に開園。起伏を活かした約8haの園地には、博士ゆかりの野生植物や園芸植物など、3,000種類以上が、四季を彩り、自然の中で植物に出会う喜びを感じることが出来ます。また、五台山という恵まれた自然環境と調和した、四国唯一の総合植物園として親しまれています。
園内は植物にあふれ、季節の花が開花して素晴らしい香りが喧嘩せずに楽しめる、素晴らしい植物園です。園内には牧野富太郎記念館、植物研究交流センター、温室など施設があり、遊歩道もしっかりと整備され、道の両サイドには植物が楽しめるように、すべてネームプレートが設置され、詳しい説明があり、初心者でも理解しやすくなっています。
園内は広くて、ゆっくり歩くと一日がすぐ終わってしまう・・・。そんな魅力のある植物園はこちらから。
さて、今回はもう一つ目的があります。この牧野富太郎記念館は「建築家 内藤廣氏設計」の建物なんです。この牧野富太郎記念館は、サスティナビリティー(持続性)という考え方がひとつのテーマになっています。自然と人間が共生している仕組みを壊さず持続させていくための工夫が構造や設備などに生かされています。
最新のコンピューター解析技術と土佐の伝統技術との共同作業でつくられたこの建物は、景観に配慮した環境保全型建築の方向性を示す優れた建築物として全国的な評価を受け、第13回村野藤吾賞をはじめ数々の賞を受賞しました。
木の温もりを生かした空間の中で、入園者を優しく包み込みます。
木の温もりを生かした空間の中で、入園者を優しく包み込みます。
その建物をこの目で観たくて今回来園しました。構造的にも工夫がされていて、太い鉄骨構造体が目を惹きます。建物自体が曲線仕上げとなっており、上空から観れないのが残念ですが、アップされている写真を見ると素晴らしいの一言です。
中庭にも工夫がされており、池に見立てた湧きあふれる水、涼しげな植樹。風通しの良い軒下・・・。通路屋根は集成材で曲面仕上げとされた木材の骨組みなど。見どころがこちらもいっぱいです!園内建築についてはこちらから。
今回は植物園の植物と、素晴らしい建築物に癒された旅行となりました。こちらの植物園は季節によって景色が変わり、建物も雰囲気が変わる・・・。また違う季節に訪れてみたいところです。